完封リレーで開幕カード勝ち越し！ 【6/21 VSヤクルト】

ドラゴンズ 開幕カードを勝ち越し！

久々の開幕カード勝ち越し！どうやら2012年以来8年ぶりだそうで、長かったですね。

梅津 エース級の快投！

前の2試合とも先発が試合を作れず、先発陣に対して不満が募っていましたが、このモヤモヤを見事に晴らす快投を見せてくれました。

投球内容も良かったのですが、1番の収穫は7回を投げ切れたこと！プロ入り後最多の108球を投げながら、最後まで150キロを超えるストレートを投げられるなど、本当に次期エースの名にふさわしい投手だと改めて感じました。

序盤は苦しい立ち上がり

終わってみれば快投となりましたが、序盤は結構危ない場面もありました。審判とのストライクゾーンもやや合わず、もったいない四球で走者を背負う場面も目立ちました。

ただ、前2人の先発との決定的な違いは甘いゾーンに投げなかったこと！苦しいカウントになりながらも、打者にとって打ち難いゾーンで攻め続けることをできたのが大きな勝因だったと思います。

フォークは良いコントラストに

ストライクからボールになるフォークではなく、ストライク内で落ちるフォークが今日はかなり有効でした。速球との球速差もあり、スワローズ打線のほとんどがタイミングの合わないボールとなっていました。

このボールを今後も制御することができれば、昨年以上の成績は硬いと確信できるボールでした。

勝ちパターンも0失点！

今日はリリーフ陣も0点に抑え、完封リレーに貢献しました。

8回はライマル

コントロールがバタバタとしましたが、持ち前の球威を活かして0点に抑えました。

コントロールがアバウトになるのはある程度織り込み済みではあるのですが、練習試合を通して速球であまり空振りを取れていない点が気になります。変化球の精度もあまり良くないので、速球一本で待たれてることもあるかと思いますが、昨季はもう少し圧倒する投球もできていただけにまだ状態は良くないなと感じました。

9回はもちろん岡田

開幕戦と比べると今日は無難に終えたので、状態は徐々に上向いていると思います。ただ、まだしっくりきていない部分も目立っており、課題は残っていると思います。

特に、1番気になったのがストライクとボールがはっきりとした球が多いことです。岡田の持ち味はコントロールにあると思っているので、このバラツキはやはり気になってしまいます。守護神として大事な場面を任せられているだけに、ムダ球を少なく投げ抜ける状態を早く作り上げて欲しいと思います。

木下拓哉 正捕手の座をつかみ始める！

練習試合が始まった時点では3番手との評価だったと思いますが、その後猛アピールを続け正捕手の座を掴みつつあると思います。

今日のプレイでは初回の三振ゲッツーがかなり大きかったです。立ち上がりに苦しんでいた梅津を助けるピックプレイだったと思います。

捕手の守備力はドラゴンズで一番

もともと強肩が売りの捕手だったのですが、一昨年に右肩を痛めてしまい、持ち前の強肩は影を潜めていました。それが今季は傷が癒えたのか、盗塁を刺す場面も目立ち始めました。

フレーミングやブロッキングにも定評がある捕手なので、肩の状態さえ問題ないのであればドラゴンズで一番守備が上手い捕手だと個人的には思っています。

後はそろそろどでかい一発が見たいという思いと体力面がどこまで持つのかだけが気になるところです。

郡司の起用法に悩む

開幕前時点では加藤を中心に起用しつつ、攻撃的に行きたい場面では郡司を起用していくという方針だったと思います。それが今や木下の活躍により、郡司の起用法に悩んでしまう状況です。

実戦経験を積ませるために二軍に落とすというのも一つの手だと思いますが、二軍では石橋の育成を優先したいので、一軍で伊東ヘッドと中村コーチからの熱い指導を受けるのが現状一番良い策かなと思います。

ちぐはぐな攻めがやや気になる

京田の2ランで幸先良く先制できたのであまり目立ちはしませんでしたが、少し打者陣の攻め方が雑になっているように感じました。確かに相手先発の山田大はストライク先行のテンポの良い投球でしたが、もう少しアプローチについて考えて欲しかったです。

今日も2番・平田がブレーキに

今日もまた打線のブレーキとなってしまい、悪目立ちする内容となってしまいました。おそらく来週からは下位打順に降格する可能性が高いと思います。ただ、開幕の遠藤の打撃内容や今日の最後の武田のファインプレーを見ると、打順降格ではなくスタメンから外すのもアリではと思ってしまいます。

毎年スロースターターな打者ではありましたが、今年は日程が短いため例年通りに待ち続けることはできません。攻守ともに欠かすことのできない選手ではありますが、控えの外野陣も成長を見せているのでいつまでも安泰なポジションとはいかない状況になりつつあります。

6回の大島のバントサインには不満

もし追加点が取れずに逆転されていたら、敗因の一つになっていたかもしれません。神宮ではセーフティリードはないと考えるべきであり、1点でも多く点を取るためも大島に打たせるべきだったと思います。

状態が悪い平田に良いきっかけを掴んでもらおうという首脳陣の思惑は理解できますが、神宮で数々の悪夢を見てきた竜党としては油断せず勝負に徹して欲しい場面でした。

総括

完封勝ちは気持ち良いけど

完封勝ちだったので気分の良いものでしたが、試合をよくよく振り返っていくと表裏一体の試合だったと思います。まだまだチーム全体に隙が多いので、勝ち越したからといって気を緩めずに更に精進あるのみです。

火曜日への期待

やはり柳の出来次第で勝率が変わってくると思うので、柳の投球に注目です。打線は神宮に引き続きヒッターズパークである横浜スタジアムなので、投手陣を助ける攻撃をまた期待したいです。