【MLB】前田健太、ツインズへトレード!
マエケンがドジャースからツインズにトレードで放出されました!
まさに、青天の霹靂です。
今オフのトレード市場で最注目選手だったムーキー・ベッツのトレードが決まった結果、その影響で前田もトレードされる形となりました。
前田健太、ツインズに移籍
理不尽な契約を受け入れてまでロサンゼルス・ドジャースを選択したにも関わらず、トレードで放出とやや可哀想な結果となってしまいました。
不幸中の幸いなのが、ツインズがワールドチャンピオンを狙うことができるチームだということです。強打が持ち味のチームで投手力さえ向上すれば、チャンピオンにも近づく楽しみなチームです!
ツインズからすれば、前田は投手力を向上させるのに打って付けの投手だと思います。ドジャースが見返すほどの活躍を期待したいです。
前田健太のMLB成績
年度 | 登板 | 先発 | 投球回 | 防御率 | 被HR | K/BB | WHIP |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2016 | 32 | 32 | 175.2 | 3.48 | 20 | 3.58 | 1.14 |
2017 | 29 | 25 | 134.1 | 4.22 | 22 | 4.12 | 1.15 |
2018 | 39 | 20 | 125.1 | 3.81 | 13 | 3.56 | 1.26 |
2019 | 37 | 26 | 153.2 | 4.04 | 22 | 3.31 | 1.07 |
通算 | 137 | 103 | 589 | 3.87 | 77 | 3.60 | 1.15 |
毎年、コンスタントに先発投手として結果を残しており、エースレベルではないにしろMLBでも優秀な先発投手となっています。
しかしながら、ここ数年はシーズン終盤に中継ぎへ配置転換されるシーズンが続いています。何故、先発で結果を残しているにも関わらず、中継ぎへ配置転換されるのか?チーム状況など複合的な理由がありますが、一番の理由は契約の問題にあります。
前田とドジャースの理不尽な契約
契約の際のフィジカルチェックで、前田の右肘に異常が発見されました。それでも、前田側がドジャースとの契約を強く望んだため契約は成立しましたが、前田にとってはかなり不利な契約となりました。
- 基本給
- 8年総額2500万ドル
- 出来高
- 最大で1015万ドル
- 15、20先発でそれぞれ+100万ドル。25、30、32先発でそれぞれ+150万ドル。よって、最大650万ドル。
- 90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、投球回をそれぞれ達成することで+25万ドル。また、200投球回を達成すると+75万ドル。よって、最大350万ドル。
- トレードされる度に+100万ドル
- オプション
- オプトアウト、トレード拒否権ともになし
- その他
- 日米間の交通費やスタッフの給与は球団が負担
一般人から見れば充分に高い額だと思いますが、MLB選手としては格安の契約となっています。
フィジカルチェックで異常が見付かったと指摘されたものの、MLB4年間で大きな故障をせずに投げ続けているため、この契約はまさに奴隷契約となっています。
残念なことに、この契約はツインズ移籍後も継続されます。一部の見直しは行われるかもしれませんが、基本的には残り4年間続くことになっています。
ツインズが前田を先発中心で起用してくれれば、少しマシな契約になるのですが。果たして、ツインズは前田をどのように起用していくのでしょうか?
ミネソタ・ツインズを簡単に紹介
ツインズは上述のように強打が持ち味のチームですが、前田は先発投手なのでツインズの先発陣に焦点を当てていきます。
ツインズの先発陣
【2020.2.5 Depth Chart -MLB.com (日本語訳)】
ローテーション
1.J.ベリオス
2.J.オドリッジ
3.H.ベイリー
4.R.ドブナック
5.D.スメルツァー
6.L.ソープ
7.M.ピネダ
8.R.ヒル
ツインズは今オフ積極的な補強を展開しているので、先発陣の充実に成功しています。
ただ、4~6番目の投手たちはまだ経験が浅く、ピネダは禁止薬物使用による出場停止、ヒルは故障により出遅れが決定しているため、シーズン序盤はおそらく先発として起用されると思います。
しかし、シーズン終盤も先発で起用されるのかは不透明です。やはり契約の問題がネックとなり、また中継ぎ陣が先発と比べて脆弱な状況なため、ドジャース時代と同様に中継ぎへ配置転換される可能性は大いにあり得ると思います。
最後に
衝撃のトレードとなりましたが、決まったことは仕方がありません。ツインズも素晴らしいチームなので、ぜひミネソタの英雄と称えられるような活躍を期待しています。