緻密さに大きな差【9/9 VS巨人】
ドラゴンズ ジャイアンツに敗北。
ナゴヤドームでは珍しくホームランが飛び交ったので大味な試合と感じたかもしれないが、長打力よりも緻密さに大きな差を感じた試合だった。
岡野 悪くはないんだけど
二軍落ちする前から悪くはないという投球を続けてはいるが、もう一つ足りない。
6回は投げ抜いて欲しかった
今までの最長が5回までであり、今日はついに5回の壁を越えられるぞと期待したのだが、残念ながらスタミナ切れ。
まだ球数にも余裕があり、首脳陣も最低6回は投げてくれると期待していたでしょう。ただ、持ち味の速球に陰りが見え、スパッと交代。最近は先発を引っ張る傾向があった首脳陣にしては珍しく早い決断だった。逆に言えば、それだけ信頼されていないことの証かもしれない。
次週もまた投げさせるかどうかの判断は難しいところだが、このスタミナだとローテに入れ続けるのは厳しいかな。勝野の状態が問題ないなら交代になると思うが、果たして来週の水曜日は誰を先発させるのか。
決め球に問題
速球は今日も球威があり、二軍落ち前に見られた高めに浮く球もかなり少なくなっていたと思う。一方で、変化球にはあまり成長が見られなかった。
カウントを取るやゴロを打たすなどテンポ良く投げられている時には変化球も機能していた。ただ、問題はピンチの時であり、特に顕著に現れたのは坂本に1本目を打たれた場面。何とか追い込んだは良いものの、変化球でなかなか打ち取れず。苦し紛れに速球を続けた結果本塁打に。この場面のようにピンチで信頼できる変化球がなく、最終的には速球に頼らざるを得ない投球となっている。
球速が出る投手であれば、変化球を見せ球にして速球を中心に打ち取る投球が成り立つかもしれない。だが、岡野はそこまで球速が出る投手ではないので、やはり決め球となる変化球が必要不可欠。何とか一つ自信が持てる変化球を作ることができれば、もっと面白い投手になるのになあと思ってはいるが。
チクハグな攻撃
何度引き離されても追い縋った点は評価できるが、流れが来そうな場面でのミスが目立つ。
木下拓哉 今季&ナゴド初ホームラン!
今日一番の収穫は木下の一発でしょう。タイロン級のパワーを久々に感じたホームランだった。
今季は開幕直後から打撃の状態が良く、昨季までのようにブンブン振り回すだけの打者ではなくなった。ただ一つ気になっていたのが、なかなか打球が上がってこなかったこと。そんな中で飛び出した一発なので、これをきっかけに高角度の打球をもっと見せて欲しい。
もったいないミス
大島の盗塁失敗、ビシエドが同点タイムリーを放つも二塁でアウト。押せ押せのムードになりかけている場面でとても痛い走塁死だった。たらればになってしまうが、何れもその後に打線が繋がっており、もう数点取れた可能性もあった。
最終的に点差は1点であり、そこで追加点が取れていればまた状況は変わっていたと思うと本当にもったいミスだった。唯でさえ打てない打線。こんなミスをしているようでは点が増えてくる訳がない。
総括
中川とデラロサ、2人のリリーフの柱を休養させながら勝利の方程式を構築してくる継投は敵ながらあっぱれと言うしかない。先発陣だけは善戦していると思うが、それ以外では巨人に完敗していると改めて痛感。根本的な見直しを行わなければ永遠に巨人を追い抜けないなと感じた試合だった。